クワガタやカブトムシの飼育や採集を始めたばかりの頃って、色々なHPを巡ってみても『どうやって調べたらいいの?』『この略語、なんて意味?』など、困ったことはありませんか? そんな初心者ならではの疑問・質問に答える、初めてクワガタやカブトムシに触れる方のためのサイトです! カブトムシや色々なクワガタの飼い方・育て方、採集の仕方など、是非お役立て下さい!!! □ オオクワガタ・コクワガタ成虫の飼い方 - クワカブ記録は、クワガタ・カブトムシ初心者の皆さんを応援していますよ♪

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オオクワガタ・コクワガタ成虫の飼い方

オオクワガタ・コクワガタ成虫の入手

オオクワガタ・コクワガタ成虫の入手方法は三通り

オオクワガタやコクワガタの成虫を手に入れるには、大きく分けて以下の三通りがあります。

  • 野外で採集する
  • 成虫を購入する
  • 幼虫を育てて羽化させる
 

このうち、もっとも簡単で確実なのは[成虫を購入する]ですが、購入する際にはいくつかの注意点が必要です。

成虫を購入する

販売個体には大きく二通りのルートがあります。
一つは業者によって採集された個体。
もう一つは業者によって養殖された個体です。


もし購入した個体が採集された個体だったならば、入手時期にもよりますが、大抵は元気で活発、エサも良く食べ長生きしてくれることでしょう。
しかし養殖個体だった場合、多累代の重ねすぎで最初からひ弱だったり、拒食気味だったりすることがあります。


出来れば購入するよりも、自分で採集してくるほうがベターです。[参照:採集方法, オオクワガタの採集可能時期, コクワガタの採集可能時期


しかし、コクワガタならまだしも、オオクワガタを採集してくるのは並大抵の努力で出来ることではありません。
そこで購入することを選ぶのであれば、専門ショップで購入orオークションで落札が良いでしょう。
出来るだけ夜店の屋台のようなところで購入するのはやめましょう。


理由は簡単です。
オオクワガタもコクワガタも夜行性で、光に飛んでいく習性があるのに、夜店で売られるオオクワガタ・コクワガタは飛んでいきませんよね?
これは単純明快で、狭いスペースに長期間押し込められていたオオクワガタやコクワガタは、お互い押し合いへし合いのストレスで疲労困憊、飛んでいく元気すら失くしているからなのです。
当然寿命も短くなってしまっています。


これは個人でオオクワガタやコクワガタを飼育する場合にも当てはまることですから、出来るだけ広い居住スペースを与えてあげて下さいね。

野外で採集する

野外でコクワガタを捕まえるのは、ちゃんと場所さえ間違わなければたやすく叶うでしょう。
重点的にマークする場所は

  • クヌギやコナラの雑木林
  • 河川敷のヤナギの群生

あたりが、手軽に通えて個体数もそれなりに確認出来ます。


その中で、一つだけ注意深く観察して欲しいところがあります。
もしその林が鬱蒼としていて、いかにもコクワガタが生息していそうに見えても、地面が踏み固められて固かったり、落ち葉や枯れ枝がほとんどなくキレイに片付けられているようなところは、ちょっと望み薄です。
これまた理由は簡単で、成虫の休む場所や、幼虫が育つ場所がないからです。


オオクワガタを採集するためには、まず下記条件のいずれかを満たす場所を探すことから始めます。

  • 台場クヌギの点在する場所
  • ブナの広大な原生林で、ミズナラなどが点在する場所
  • 昔からあるクヌギの二次林

上に書かれている意味がわからないようでしたら、まずオオクワガタを採集することは不可能です。
オークションや専門ショップでの購入をオススメします。


この条件のいずれかに当てはまる場所には、オオクワガタが生息している可能性があります。
しかしそれでも見付けられる可能性は運任せになるでしょう。
採集の仕方については。[参照:採集方法]をご覧下さい。

幼虫から育てて羽化させる

幼虫の育て方はオオクワガタ・コクワガタ幼虫の飼育方法をご覧下さい。
ここでは無事に羽化したことを前提に話を進めます。


全てのオオクワガタ・コクワガタ成虫の入手方法の中で、一番早い時期から成虫を手に入れることが出来るのがこの方法です。
常温飼育で早ければ5月上旬、遅くとも7月上旬には羽化した成虫を飼育することが出来、その分早くから養分豊富なエサを与えることが出来るため、一番長生きもさせられます。


一番観察期間が長く、色々な生態を知ることが出来るでしょう。

オオクワガタやコクワガタ成虫を飼育する

個別飼育と多頭飼育

オオクワガタやコクワガタの成虫を飼育する方法は、大きく分けて二通りです。

  • 個別飼育
  • 多頭飼育

飼育のスペースや所持しているオオクワガタやコクワガタの飼育頭数、また飼育時期などによっても変わってくるでしょう。

個別飼育

オオクワガタやコクワガタが羽化して野外に出てきたばかりの時や♀成虫の産卵直後の時、長生きさせたいオオクワガタやコクワガタがいる時など、成虫にストレスを与えたり、余計な体力を使わせたりせずに飼育することが出来ます。


オオクワガタの場合なら、♂成虫はプラケース小程度、♀成虫はプラケースミニ程度のスペースが、またコクワガタの場合なら、♂成虫はプラケースミニ程度、♀成虫はプラケースタイニー程度のスペースが最低限必要です。[参照:飼育をしよう! 飼育ケース
ケースには飼育用マットを底から5cm程度入れ、エサ皿などで昼間オオクワガタやコクワガタが隠れるスペースを作ってあげましょう。[参照:飼育をしよう! マット,飼育をしよう! 登り木・エサ皿
また、元気なオオクワガタやコクワガタは、夜ケース内を元気に徘徊してまわり、転んで起き上がれなくなることが多々あります。
そういった時のために登り木やエサ皿を入れてあげると足場が出来、転んでもすぐに起き上がることが出来るようになります。[参照:飼育をしよう! 登り木・エサ皿
エサは産卵後の♀成虫の場合は高タンパクゼリーを、元気な♂成虫や♀成虫の場合は一般的な16gのゼリーで良いでしょう。[参照:飼育をしよう! 昆虫ゼリー
また、クワガタの♂成虫は大アゴがジャマになってしまってゼリーを上手く食べられないことがあるため、ゼリースプリッター2[参照:飼育をしよう! 昆虫ゼリーなどを使用してゼリーをカットして与えてあげると、ちゃんとゼリーを食べられるようになります。

多頭飼育

産卵させるために交尾をさせたり、飼育頭数が多いのにケースの数が足りない場合など、多頭飼育をせざるを得ないことがあります。


しかしちょっと待って!


多頭飼育は生態を観察するのに最適な方法なんです!


確かに狭い密度に沢山のオオクワガタやコクワガタの成虫を放り込めば、ケンカも多くなりますし、ストレスも多くなるでしょう。
ただ、プラケース中くらいのスペースがあれば、オオクワガタの♂1頭と♀2頭くらいであれば、充分一緒に飼育することが出来ます。
コクワガタであれば♂2頭と♀5頭くらいまで、一緒に飼育しても大丈夫です。
多頭飼育は自然の環境に近い状態をケースの中に作ることが出来るので、出来るだけ自然に近い状態を再現してあげると、観察もより楽しく、生態もより理解出来るようになるでしょう。


ただし、あまりクワガタ♂の数を入れすぎないように。
くれぐれも小ケースで多頭飼育をするようなことがないようにして下さい。
大ケースでもオオクワガタなら♂2頭と♀3頭とし、必ず♂よりも♀のほうが少し多いようにすることを忘れないで下さい。

オオクワガタ・コクワガタの飼育に適した環境・適さない環境

飼育適温

オオクワガタやコクワガタを飼育するときの温度は、最低でも0℃以上を保つこと。
特に気をつけたいのは冬期。
室内で飼育していれば0℃以下になることは少ないと思いますが、屋外の物置などで飼育している時は、一日の気温に注意して飼育してあげてください。
それとこの時期一番気をつけたいのが、急激な温度変化です。
室内で飼育している場合、普段人のいる部屋で飼育をするとどうしても暖房を使用することとなり、気温が15℃を超えることが多くなります。
するとオオクワガタやコクワガタは活動を開始してしまい、人が寝る時間には暖房を消してしまうので急激に温度が低下、結果クワガタが死んでしまうことがあります。
これを理解するには自然環境と、クワガタが行う越冬のメカニズムの双方を理解する必要があります。


まず野外におけるクワガタの実態ですが、初秋から晩秋にかけて、クワガタ成虫のエサとなる樹液は徐々に出が悪くなり、やがては完全に枯渇します。
クワガタ成虫は当然空腹状態となり、体内に体組成組織以外には何もない状態となります。
これが逆に冬季氷点下まで気温が下がっても、体内部に凍る成分が存在しないため生きていられる要因となるのです。
さらに当然のことながら、急に15℃以上まで気温が上昇するようなことはありません。
つまり活動適温を得られないため、クワガタは休眠を続けることが出来、翌春再度活動を再開するための体力を温存することが出来るのです。


ところが人工飼育下では、冬季簡単に夜間は外気に近い温度、昼間は15℃以上という、自然では有り得ない温度帯を作り出すことが出来てしまいます。
クワガタは温度に敏感な生物ですから、15℃以上になればエサを求めて動き回ります。
そしてこのとき、エサがなければ使った体力を回復することが出来ないため、やがて死んでしまいます。
反対にエサがあった場合は摂餌してしまったすぐあとに冬眠状態に入ることとなります。
通常では体内に他の成分がない状態で冬眠態勢に入るので、仮に氷点下まで気温が下がっても生きていられるのは記述しました。
ところがこの状態では、体内に凍る成分=ゼリーが存在します。
一度実験で、昆虫ゼリーを凍らせてみてください。
カチンコチンに凍ったゼリーはフィルムを破り、1.2-1.3倍に膨張した状態で凍っているはずです。
そしてこれと同じことが、クワガタの体内でも起こります。
当然クワガタの胃にあたる部分は裂け、死んでしまうのはわかりますよね。
もしクワガタを冬季も人間と同じ環境で飼育したいのならば、夜間でも10℃以上を保つように工夫する必要があります。
温室を使ったり、ピタリ適温などを使うのが現実的でしょう。

これらを使わず温度管理もせずに飼育をするなら、玄関や押入れなど、温度が一日を通じて上下せず、低いままをキープ出来るところを探しましょう。


対して最高温度は30℃まで。
ただし、室内温度が30℃あったら高すぎます。


飼育ケースの中は大抵室内よりも湿度が高く、風通しも決して良くはありません。
そのため、温度は室温よりも2、3℃高く、蒸れやすい状態になっています。


国産オオクワガタやコクワガタは高温にも蒸れにも強いですが、あまり長い期間こういった状態が続くと、いくらオオクワガタやコクワガタでも体力を奪われ、寿命が短くなってしまいます。[参照:クワガタ・カブトムシの一生

明かり

オオクワガタやコクワガタの体の色・・・茶色から黒の成虫がほとんどですよね?


一番の理由は、林の中で鳥などの天敵に見付かりづらくするための保護色であることです。
しかしそれだけではありません。
これは木陰を主な生活の場とするオオクワガタやコクワガタが、反射光程度の弱い陽光でも温度を吸収出来るためでもあります。


植物と違い、オオクワガタやコクワガタは直射日光を受けなくても体温を維持し、普通に生活することが出来るのです。
逆に直射日光が当たり続けると急激に体温が上がり、即死んでしまいます。


オオクワガタやコクワガタを飼育する時は直接陽が当たらず、出来るだけ風通しの良い温度が一定の場所で飼育してあげましょう。


夜間は室内飼育の場合、部屋の電気などをつけていることが多いでしょう。
しかしオオクワガタやコクワガタのケースは出来るだけ明かりが届かないところに置いてあげます。
これはクワガタの習性として、光に集まる集光性が関係してきます。
蛍光灯など、紫外線を含む光はオオクワガタやコクワガタを興奮させるようで、盛んにケースの中で飛ぼうとしたりケースの壁を引っ掻いたり、まるで落ち着きがなくなってしまいます。


無駄な体力を消費して寿命が短くなってしまうのを防ぐためにも、ケースの周りには遮光するような壁を設けたり、ケースのある部屋はなるべく明かりをつけないなど、工夫をして飼育しましょう。

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