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クワガタやカブトムシの飼育や採集を始めたばかりの頃って、色々なHPを巡ってみても『どうやって調べたらいいの?』『この略語、なんて意味?』など、困ったことはありませんか? そんな初心者ならではの疑問・質問に答える、初めてクワガタやカブトムシに触れる方のためのサイトです! 是非今後の飼育・採集にお役立て下さい!!! ■ ちょっと待て!知っておいてソンはない 危険生物一覧表 - クワカブ記録は、クワカブ初心者の皆さんを応援していますよ♪

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ちょっと待て!
知っておいてソンはない
危険生物一覧表

採集は、自然との触れ合いの場でもありますが、その分野生動物や危険な昆虫、植物との接触機会も多くなってしまいます。
でもきちんとした対処法を事前に知っておけば、その危険も半減以下にまで下げることが出来ます。
念には念を入れて、きちんと勉強してから『いざ、フィールドへ!!!ヽ(^0^)ノ』

 

 


 

4 スズメバチ

Danger Level
(危険度)
 ★★★★★
オオスズメバチ
* 写真はオオスズメバチ
写真提供:自然原理主義 さま
樹液採集時に一番やっかいで邪魔な存在がこの『スズメバチ』です。
単なるハチと侮ることなかれ。
実は1年間に、クマによる死者数とヘビによる死者数を足した数よりも、スズメバチに襲われて命を落とす人のほうがはるかに多いのです。
特に樹液採集では、樹液に集まるクワガタ・カブトムシを採りにいくわけですから、同じように樹液を食料とするスズメバチとの遭遇確立もかなりのものとなります。

以下に、順を追ってスズメバチ対策を記載いたします。

スズメバチって???
日本に生息するスズメバチの仲間(スズメバチ科スズメバチ亜科に属するハチ)は
スズメバチ属 Vespa 7種
クロスズメバチ属 Vespula 5種
ホオナガスズメバチ属 Dolichovespula 4種
の合計3属16種が生息しています。
その中でも特に毒性が強いのはオオスズメバチ。
体長は女王バチ40?45mm、働きバチ27?40mm、オス35?40mmと、スズメバチの中で最大の種です。
その他にもキイロスズメバチ、モンスズメバチ、ヒメスズメバチ、コガタスズメバチなど、オオスズメバチほどではないものの、毒性の強い種が目白押しです。
アリと同じように社会性に優れた生態を持ち、女王バチを中心として春?秋口にかけて巣作り・子育てをしており、警戒心が強く攻撃的であるため、巣に近付きすぎたり危害を加えようとすると、集団で襲われる場合があります。
よく農家の縁側や軒先にぶら下がるように巣を作っているのはキイロ・コガタなどのスズメバチ。
この場合にはむやみに近寄らなければいいのですが・・・
オオやクロスズメバチなどは木のウロや根元、土中に巣を作るため、知らずに近付いてしまうことが充分に有り得ます。
また、秋口には個体数が多くなり食べ物は少なくなってくるので、ただでさえ攻撃的なスズメバチの気がさらに荒くなっています。
ヘタに刺激を与えるようなことはせず、見付けたらサッサと逃げましょう。(^^;;;
スズメバチの危険
一番危険なのは『アナフィラキシー反応』を起こす可能性が高いこと。
これはどういうことかというと、一度スズメバチに刺されるとハチ毒に対する抗体が自分の体内に出来ます。
この抗体が次回刺されたときに、進入してきたハチ毒に対し強い反応を示して人体をショック状態に陥らせてしまうのです。
この場合、大抵は1時間以内に死んでしまうことがほとんどです。
出来る限り速やかに、病院などで適切な治療を受ける必要があります。
また、前にスズメバチに刺されていなくても、他のハチに刺された経験があったり、人によっては一度もハチに刺されたことがなくてもアナフィラキシー・ショックを起こす場合があります。
これは体質が影響していることがほとんどなので、心配な方は事前に病院でハチ毒アレルギー体質かどうか、検査してもらうというのも一つの手です。

上記危険については結構色々なHPで紹介されていることでもあるのでご存知だった・・・という方も多いでしょう。
しかしスズメバチの危険はこれだけではありません。
ある意味ではもっとも危険なのが、今から指摘する、『常識』と思われていた間違った知識です。

スズメバチは一度人を刺したら死ぬ
  ミツバチの毒針には釣針ような「かえし」がついているので、刺した針は腹部の末端もろとも敵の体に残るためハチは死にます。
しかしスズメバチの毒針はそうした構造をしていないため、刺した相手から抜けやすく、もちろんハチは死にません。
刺されたらアンモニアを塗るとよい
  これも「神話」と言ってよいほど根強い誤解ですが、スズメバチの毒液はほとんど中性に近く、アンモニア(アルカリ性)で中和しようとするのは無駄です。
流水で毒を搾り出すようにして洗い流し、氷で冷すほうがよほど効果的です。
痛みをやわらげるには抗ヒスタミン剤の内服&抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗布すること。
刺されたらすぐ口で毒を吸い出すのもいくらか効果がありますが、口内に傷がある(歯医者での治療中など)時には逆効果になりかねないので、絶対にしないで下さい。
虫よけ(忌避剤)をつければスズメバチはよってこない
  虫よけにはスプレータイプや直接皮膚に塗るタイプがありますが、いずれもカ・ブヨなど吸血性の虫を防ぐものです。
スズメバチは巣に危害を加える外敵に向かって捨て身で攻撃をかけてくるのですから、虫よけなど全く役に立ちません。
ですからスズメバチがそばに寄ってきたときの対処の仕方は、場合によって異なります。

基本的には巣から離れて餌集めなどをしているハチが、向こうから攻撃してくることはありません。
例えば車にハチが入ってきても絶対にあわてないこと。
つかみでもしない限り刺しません。
落ちついて車を止め、飛び去るのを待てばよいのです。

巣の至近距離に近づくと、偵察バチが敵の回りを飛んでまるでホバリングするかのように警戒飛行をします。
このとき敵の正面で大あごをかみ合わせてカチカチという音を発することがあります。
なんとも不気味なもので、いうなれば最後通告です。
すみやかに、しかしゆっくりと後ろに下がることをお勧めします。
手で払おうとすれば確実に刺されてしまうでしょう。

スズメバチの巣は翌年また使われる
  晩夏から秋にも見られる巨大な巣を見ると信じられないことかもしれませんが、スズメバチの巣は1頭の母バチがその年の春?初夏に作り始めたものです。
どんなに大きな巣でも秋になると空になり、翌年再利用されることは少なくとも日本ではありません。
母バチが1頭でまた一から始めるのです。
ちなみにこの母バチがいわゆる女王バチですが、このことばのイメージとは異なり、春先の女王は自分だけで巣作りや子育てをすべてこなします。
この時期の巣は小さく、女王は攻撃性がほとんどないので駆除も簡単です。
彼女が産卵に専念できるようになるのは、娘である働きバチが羽化する夏以降のこととなります。

いかがでしょう?
これらの間違った知識を持ち合わせていた方もいらしたのではないでしょうか?

中には直接危険と関係のない誤解もありますが、覚えておいてソンはないと思いますよ。

そんなスズメバチから身を守るには・・・
いくつかの注意点があります。
これらを守ることがスズメバチ被害を食い止める第一歩。
絶対に忘れないよう、肝に銘じておきましょう。
● 攻撃を受けやすい動きをしないよう気を付ける
  スズメバチは横への動きに反応しやすいので、ハチを手で払ったり、急に向きを変えるなどの動きは危険です。
もし巣を見つけた場合は静かに後ずさりして巣から離れるようにします。
特にオオスズメバチは、巣の近くで動く黒い物体に対して非常に敏感に反応しますから注意が必要です。

● 攻撃を受けやすい色彩と身なりをしないよう気を付ける
  スズメバチはいずれの種も黒色に対して激しく攻撃します。
白色や黄色、銀色に対しては反応は弱く、ほとんど攻撃しません。
ただしたとえ白色であっても、いったん攻撃を受けたあとでは安全とは言えません。
なぜ黒いものを攻撃するのかについては、人間をターゲットにしたものだとする説が有力です。
スズメバチを食用にする習慣は世界各地にありますが、スズメバチを食べる人種は全て髪が黒色であるという共通点があります。
スズメバチ食の本場である中国の雲南地方では、膨大な量のスズメバチの巣が食用として市場に出回るそうです。
長い人間とのせめぎ合いの中で『スズメバチは最強の天敵(?)である髪の黒い人間に対して攻撃するようになった』と考えられています。
黒い着衣、ひらひらするものなどは巣の近くでは攻撃を受けやすいので注意してください。
その他カメラや長靴など黒くて動くものも危険です。
また、匂いもハチを刺激します。
ヘアスプレーや香水などの化粧品、汗の臭いなどにも敏感に対応しますので注意が必要です。

また、巣の所在別の注意点としては・・・

● 巣の所在が分かっている場合の対応
巣を見つけたら早めに取り除くことが大切です。
春先の単独営巣期には、危険性がほとんどないので駆除も容易です。
巣に気づいたら、不用意に近づいたりいたずらをしてハチを刺激しないようにします。
巣に直接触れたり棒や石などで刺激を加えることはもちろん、枝を揺らしたり、近くで作業をしてハチを刺激しないようにします。
一般に大人しいとされている種でも、巣に刺激を与えると激しく攻撃してきます。

● 巣が付近にない(所在がわからない)場合の対応
作業をする時はハチを刺激しないように、長袖で白っぽい服装をしてください。
また頭部は攻撃を受けやすいので帽子をかぶり、軍手などをはめて露出部分を少なくします。
オオスズメバチに限っては、餌場においても縄張り意識が強く働くため攻撃してくることがあります。
樹液にやってきたハチを刺激しないように注意してください.
 
室内や車内にハチが入ってきた場合は、窓を開けて出ていくのを待ちます。
ハチは明るい方へ向かう性質があり、そっとしておけば自然に外へ出て行きます。
たたいたり追いかけ回さない限り決して人を刺すことはありません。

以上がスズメバチ対策です。
採集時に一番遭遇する危険動物、スズメバチ。
これだけは必ず覚えておいて、くれぐれも事故のないように気をつけてください。

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4 マムシ

Danger Level
(危険度)
 ★★★★☆
ニホンマムシ
* 写真はニホンマムシ
写真提供: 奈良教育大学 さま
樹液採集時はもとより、灯下採集時にも注意が必要な危険生物です。
特にマムシは『夜行性』であるため、採集の時間帯とマムシの行動時間がかぶります。
樹洞に潜んで休んでいることも多いので、樹液採集時にはうかつに手を突っ込まないように注意してください。
また、灯下へ集まる虫を食べに来るカエル目当てにマムシが来ることもありますので、生息域から離れているから・・・、灯下採集だから・・・と油断は禁物です。
マムシって???
やや太短い体型でずんぐりした印象を受けます。
体長は約45?60cm。
体色は赤褐色が基本で左右に楕円形の暗色斑(斑紋の中心に暗色の点)があり、頭は三角形に近い形をしています。
幼蛇のしっぽは赤から黄色でこれをルアーにして餌を寄せると言われているのですが、行動はあまり素早くありません。
毒蛇として有名ですが、ちまたで言われるほど猛毒ではなく、死亡例はそれほど多くはありません。
また、性質もそれほど荒い方ではないのですが、やはり注意は必要です。
海岸から山地の草地・耕作地・丘陵の斜面などに棲み、ネズミなどを食べて生活しています。
昼間に活動するのは冬眠前後と、七月頃妊娠している雌が出歩く時がほとんどで、交尾期は夏。
翌年の八月下旬から十月上旬にかけて2頭から13頭の子を産ます。
大陸に分布するマムシがニホンマムシと同じ種であるかどうかについては現在議論されています。
マムシの危険
マムシの毒はハブと同じ強い出血性の毒です。
小型のヘビであるため致命傷になることは少ないものの、死亡例を含めて咬傷例が毎年多く報告されます。
出血毒は傷口から周辺の筋肉などを壊死させ果ては腎不全を起こして死に至る場合もあります。

以上のことや生態から、第一の危険は『マムシが潜んでいることに気付きづらい』こと。

そして第二が咬傷。
もちろん毒も危険ではあるのですが、咬まれたことであわててしまい、走って逃げたり無意味に叫んだり騒いだりして血流をあげてしまい、その結果マムシの毒を体全身に回らせてしまうことがあります。
後述の対処をよく覚えておき、適切な処置を素早く受けるようにしましょう。

もう一つ注意をすることは、マムシに咬まれても頭皮などは意外とマムシ毒が入っていないこと、または非常に少量のことが多く、このような場合にはむしろマムシ咬傷よりも不潔な歯牙による感染や破傷風などの危険が出てきます。

そんなマムシから身を守るには・・・
わざわざマムシとわかっていて咬まれるはずはありません。
ほとんどの被害者は「あ!!?」と、思ったときには既に咬まれていて、がさごそ逃げる蛇の模様を見てマムシと認識するようです。
従って草むらで特に蛇の出そうなところは、ゴム長靴の着用を心がけ、不用意に草むらに手や素足を入れないことです。

また、ヘビは音は聞こえないものの地面の振動には非常に敏感です。
のっしのっし歩いていれば、マムシのほうから『人間が来たな』と警戒して逃げていってくれるでしょう。

それでも咬まれてしまったらどうすれば良いのか・・・

まずは咬まれた部分から1関節中枢部分(身体に近い方)を駆血して(縛って)病院に受診してください。
その際、どこで、どんな状態で咬まれたのか、どんなヘビだったのか(マムシだと断定出来るか)など、なるべく詳しくお医者さんに伝えて適切な処置をしてもらえるようにすることが重要です。
マムシ咬傷の治療法としては、まず第一に局所療法として咬まれた部位からの汚血の体外への破棄また不潔な歯牙による咬傷なので、局所の消毒は言うに及ばず、破傷風対策として破傷風抗毒素の投与、局所の冷却が行われます。
マムシ毒は出血毒ですが、噛まれた部位をはじめとし驚くほどの浮腫が中枢側に向かって起こり、体内の水分がそちらへ移動するために血管内脱水となります。
そのため、速やかに大量の点滴を行うことが非常に大切です。
これを行わないと脱水のため腎不全になり死に至ることもあります。

また、マムシの抗毒素療法としては“ムラサキツヅラフジ”という植物からとったセファランチンという薬剤とマムシ抗毒素血清の2つがありますが、さて、このどちらを選択するか?

以前中毒研究会での日本蛇族研究所の所長の発表では、マムシ毒に対する抗毒素の作用は、生体実験で抗毒素血清が優れているという発表がありました。
また、マムシ咬傷患者に対し抗毒素血清を使用せず死亡させてしまったことで、法的に問題となった某大学医療機関もありました。

しかしマムシ抗毒素血清は、時に過敏症をきたし、かえってショック状態になることがあります。
特に過去に抗毒素血清の投与を受けたことのある方は過敏症の危険性が高いと思われます。
病院によっては血清を打つかどうか判断を迫られる場合がありますので、あせらずあわてずお医者さんの説明を良く聞いて、自分が良いと思う方法を選択してください。
その点セファランチンには過敏症(ショック)を起こす心配がありません。
通常はこちらを選択したほうが無難かもしれません。

マムシ咬傷は救急分野では基本的分野ですので、咬まれたら速やかに救急指定病院を受診して治療を受けることをお勧めします。

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4 ヤマカガシ

Danger Level
(危険度)
 ★★★☆☆
ヤマカガシ
写真提供: バーチャル自然公園 さま
本土でよく見られるヘビで食料は主にカエルです。
日本では最も生息数が多く、体色は全体に暗いオリーブ色で、黒と赤のまだら模様が目立ちます。
水田や水辺などの多湿地に生息数が多いのも特徴です。
体長は60?120くらいですが、たまにそれ以上の大型個体が発見されることもあります。
幼蛇は首の後ろに黄色い帯がクッキリと見えるので、判別は容易だと思われます。
ヤマカガシって???
棲んでいる地域ごとに体色の変異が激しいので、体色だけで判別するのはやや困難ではありますが、一般的には体側面に赤と黒の斑紋が交互に並ぶ個体が多いのが特徴です。
長らく無毒だと思われていましたが、実は出血系の猛毒を持っています。
性質がおとなしい上に、口の奥に毒牙があるため、めったに咬まれて毒を注入される恐れはないのですが、もし咬まれてしまったらアナフィラキシー反応を起こす場合があり、その場合にはマムシよりも致死率が格段に上がってしまいます。

また、他のヘビと異なり頚部にも毒腺があって、頚[くび]を強くつかむと毒が飛び散ります。
よくヘビを捕獲する際に用いる頚部をつかむ方法は、このヤマカガシには通用しません。
頚部の毒は致命的ではないものの、眼や傷口に入るとかなりの刺激と痛みを発します。

山地から平地にまで広く棲み、カエルや小型魚類を好んで食べるために水辺に多く生息します。
交尾期は秋で、七月頃に2個から43個の卵を産みますが、その時期に限った行動というものはないので、普段通りに対策を取っていればよいでしょう。

ヤマカガシの危険
スズメバチ同様、アナフィラキシー反応を起こしてしまうと致死率がグンとupしてしまいます。
まずは咬まれないよう、注意することが必要です。

攻撃性はほとんどないことから咬まれる事故がほとんどなく、かつては毒蛇と考えられていませんでした。
しかし、マムシやハブのように毒腺とつながった毒牙はありませんが、上顎奥にある歯から出血毒を含むドゥベルノイ腺が開いて毒液が注入されるので、ガブリとかなり深く咬まれた時にはすぐ医者にかかる必要があります。
咬まれるとすぐに出血が始まり、しばらくして嘔吐や発熱、歯根から出血、下血などを引き起こし、頭痛が起きる場合もあります。

さらに厄介なのが、ドゥベルノイ腺以外に勁腺と呼ばれる毒腺も持っていることです。
首から尾にかけての皮下にある毒腺で、危害を加えたりすると、ウロコの隙間から毒液を噴出します。
このため、うかつに触ることは絶対に避けるべきです。

そんなヤマカガシから身を守るには・・・
マムシ同様地面の振動には敏感なので、なるべくノッシノッシと歩いていれば向こうから逃げてくれます。
これだけでもかなり接触機会は減るでしょう。
もしばったり出くわすようなことがあっても、こちらから攻撃しない限りは(威嚇はしてきますが)飛び掛ってくることはまずないので、ソロリソロリと後ずさりして逃げるのが得策です。

また、ヤマカガシの牙はそれほど長くないので、ジーパンなど厚手の生地のズボンや、ゴムの長靴、皮のブーツなどを履いていれば、例え咬まれたとしてもその牙が通ることはないでしょう。

それでも咬まれてしまった場合はどうすれば良いか・・・

まず、毒が体に入ったのかどうかがポイントとなります。
毒が入った場合には傷口から多量に出血し、しばしば10?60分後に頭痛が起きまず。
鼻血や歯ぐきからの出血、さらには下血、血尿など、血が出る症状が同時に複数箇所で起こります。
さらに毒が全身に回ると、めまいや意識溷濁といった症状を引き起こします。
こうなってしまうとかなり厄介です。
というのも、ヤマカガシの血清というのは現段階では試作品しかなく、日本蛇族学術研究所にしか保管されていないからです。
毒の廻りが早いと3時間以内、遅くとも2日後までに血清を打たなければ死に直結する場合もあります。

素人判断が一番禁物なので、ちょっとでも咬まれたと思ったらすぐに病院へ直行すべきでしょう。

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4 ムカデ

Danger Level
(危険度)
 ★★☆☆☆
トビズムカデ
* 写真はトビズムカデ
埼玉県小鹿野市にてまるち●撮影
毒性は低いものの、ヘビなどから比べれば圧倒的に個体数が多く、エサとなる小虫が集まるところならどこにでも出没するので要注意です。
特に爬虫類や哺乳類ほど頭が良くないので、足音を立てようが威嚇しようがビクともせず、触ってしまったら最後、容赦なく噛み付いてきます。

湿った狭い場所を好む傾向があるので、樹洞や隙間を探るときには充分注意してください。

ムカデって???
ムカデは節足動物・唇脚綱に属する小動物で、オオムカデ、イシムカデ、ジムカデの仲間に大別されます。
漢字で「百足」と書くように、脚が多いのが特徴です。
脚は、頭に続く多くの胴節に一対ずつあります。
実際の脚の数はイシムカデ類が15対30本、オオムカデ類が21?23対、ジムカデ類では31対以上、多いものは177対354本もあります。
百足どころではありません。

また、似た形状の危険生物としてヤスデがいます。
ヤスデは節足動物・倍脚綱に属し、世界に約8000種、日本からは約250種が記録されています。
ムカデと同様に脚の数が多く、17対から100対以上あり、頭に続く前部の三胴節には各一対、第四胴節以降は「二対」ずつの短い脚が生えています。
倍脚綱の名前は、これに由来するものです。

ムカデもヤスデも共に毒を持っていますが、ムカデは主に咬みつき、ヤスデは体内から青酸などを放出します。
キシャヤスデは数年に一度大発生して、線路を覆いつくし、列車(汽車)の車輪を空回りさせる困った問題を起こすことがあります。

ムカデの危険
ムカデの厄介なところは

・存在していても音がしない
・こちらが気付かずに触れてしまった瞬間に噛み付いてくる
・狭く暗く湿ったところを好み潜んでいるので見つけづらい

など、存在をハッキリと認識出来ないままに噛まれてしまうことが多いところです。

また、ムカデ自身の毒はそれほど強くないとは言え、やはり噛まれれば腫れ・痛みを、さらに危険なのはアナフィラキシー反応を引き起こす恐れがある、というところでしょう。
ショック症状は毒の強弱や噛まれた強さなどとは関係なく発生します。
たかがムカデ・・・と高をくくらず、すぐに病院で受診されることをお勧めします。

そんなムカデから身を守るには・・・
ムカデに噛まれないための方法は大きく分けてふたつあります。

ひとつはムカデを見つけた時の対処です。
ムカデがウロウロしている場合、基本は絶対に手を出さないこと。
どうしてもそこからどかさなければいけないときには、お湯をかけたり、タバコの火を近づける、ピンセットなどで頭部をつかみ投げ捨てる・・・などすれば追い払うことが出来ます。
しかし同時に噛まれる危険もはらんでいますので、行動はくれぐれも慎重に行ってください。
なお、これらの行為は全て自己責任において行ってくださいますようお願いいたします。
こちらでは一切の責任を負えませんので、あらかじめご了承下さい。

もうひとつの対処は防御策と呼べるほどのものではありません。
ですが危険を減らす・・・という意味では有効です。
その方法とは『生態を知る』ことです。
すでに記載しましたが、ムカデは暗く湿り気があり、狭く小虫(エサ)がいるところを好むわけですから、このうちのどれか一つでも条件が合った場所を探るときには、いきなり手で触れず注意深く観察して、安全を確認してから行動をするよう心がけて下さい。

それでも噛まれてしまった場合には、まず傷口から毒液を搾り出すイメージで圧迫をかけ、出来れば同時に流水で搾り出した毒を洗い流します。
傷口は微小なのでその効果はわずかですが、やらないよりは良いでしょう。
毒の拡散を減らすため傷口周辺を氷や冷シップ、あるいは水などで冷やし、あれば抗ヒスタミン剤、ステロイド剤の入った軟膏など(たとえばムヒ、オイラックスH軟膏、セロナ、レスタミン軟膏など)を塗ります。
対処は早ければ早いほど効果があります。

かといって慌てたりパニックになってはいけません。
行動は素早く、でも気持ちは冷静に上記対処を施したらアナフィラキシー反応を起こさないとも限らないため、すぐ病院に行って下さい。
特に動悸や悪寒、めまい、吐き気、頭痛などを感じた場合はショックの恐れがあるので、救急車を呼んででも早く病院へ行き、診察してもらってください。

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4 ダニ

Danger Level
(危険度)
 ★☆☆☆☆
アカツツガムシ
* 写真はアカツツガムシ
フトゲツツガムシ
* 写真はフトゲツツガムシ
タテツツガムシ
* 写真はタテツツガムシ
上写真提供(3点とも)
        :
RDTRD さま
森の中や藪の中を歩いていると 『チクッ!』。
かゆいような気がして見てみると、小さい小豆のようなイボのような物体が体に付いていることがあります。
これがダニです。
血を吸うとプク?と膨らみますが、その前はクモのような姿をしています。
とは言っても、中々肉眼でそれを確認することは出来ません。

採集時に気を付けたいのは、吸い付いたら離れないタイプのマダニの類、それとちょっと血を吸ったら離れてしまうツツガムシの類です。

ダニって???
ダニ類は昆虫と異なり頭部・胸部・腹部の区別や触角がなく、そのうえ多くの種類は目もありません。
現在ダニの種類は世界で1万種ぐらい知られており、大きさはマダニ類のように1cmに達するものから0.1mm以下のものまでさまざまです。

その中でマダニ類は山林や藪などに生息し、近づいた動物や人に寄生し吸血します。
7月?10月が多い時で、山林などに入った時に知らないうちに皮膚についていることがほとんどです。

ツツガムシもダニの一種で、体長は0.2?0.3mm程度。
従って肉眼ではほとんど見えません。
昔は新潟、山形、秋田などの河川の流域に多くすむアカツツガムシに刺されて発症する古典的ツツガムシが多かったのですが、今はフトゲツツガムシ、タテツツガムシなどによる新型ツツガムシが増えています。
新型のツツガムシは北海道と沖縄を除く全国各地の野山などに生息し、秋から春が活動期です。
刺されると、虫に寄生するオリエンチアという病原体が体内に入り、ツツガムシ病を発症します。

ダニの危険
マダニの場合は・・・

マダニは血を吸う時、唾液の中にかゆさや痛みを抑える物質が含まれているため、付着していることに気づかないことが多く、長時間にわたり体について吸血します。
そのため、変なイボができたと思うようなことが多く、中には老人がホクロと間違えていた・・・という例もあります。
さらに、噛み付いているのに気が付き、無理に引き剥がそうとすると頭が取れてしまうため、それが皮膚に残ることで痕になってしまいます。

ツツガムシの場合は、刺されることによってツツガムシ病に感染することがあります。
潜伏期間は5?14日で、おもな症状として発熱、ダニの刺し口、発疹、倦怠感や頭痛、局所のリンパ節の腫脹等がみられます。
原因がすぐにツツガムシだとわかれば病院での対処も早く出来、高熱だけで済むようになります。
しかし風邪と初期の症状が似ているため、自分でツツガムシ病の疑いを持たない限り、中々病院では発見しづらいのが難点です。
風邪と思って気付かず重症化した場合には、死亡することもある感染症ですので、これらの症状がでた場合には早めに医療機関を受診してください。

そんなダニから身を守るには・・・
マダニの直接の被害は、皮ふが赤くはれて、ひどいかゆみを起こすことです。
伝染病の媒介は、わが国では紅斑病(リケッチア)、野兎病(細菌)、ライム病(スピロヘータ)などが良く知られています。
被害にあったときは、痛くてもマダニに触らないこと。
あわてて引き抜こうとすると危険です。
応急処置として食いついた周辺部を消毒薬で洗っておきます。
ダニの除去は素人が処置せずに、皮膚科の病院に行って取ってもらいましょう。

ツツガムシに噛まれた場合の典型的な症状では、39℃以上の高熱を伴って発症し、皮膚には特徴的なダニの刺し口が見られます(刺し口は臀部,外陰部,大腿部など,皮膚の柔らかい隠れた部分に認められる場合が多い)。
その後数日で顔面や体幹部に発疹が見られるようになります。
発熱、刺し口、発疹は、主要3徴候と呼ばれ、患者の90%以上に認められると考えられています。
残念ながら、ツツガムシ病にかかってしまったら病院で手当てを受けるほかに治療方法はありません。
長引かせて重症になってしまうと非常に致死率が高くなりますので、出来る限り症状を認知した時点で、すぐに『ツツガムシ病かもしれない』と言って受診してください。

被害を防ぐにはできるだけ肌を露出しないことです。
長袖の上着、長ズボン、帽子を着用するようにします。
虫よけスプレ?等の忌避剤を使うことも有効です。
また、皮膚にダニがついているかもしれないので、帰宅後はすぐに入浴して皮膚を洗い流しましょう。
そのとき、硫黄を持っているなら5%程度の水溶液にして体全体にかけると、より効果的です。

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4 

Danger Level
(危険度)
 ★☆☆☆☆
オオクロヤブカ
* 写真はオオクロヤブカ
上写真提供:
   
害虫防除技術研究所 さま
通常であれば命の危険はそれほど高くない蚊。

しかしアメリカで西ナイル熱で亡くなる方は、蚊の吸血による伝染病である、というのは有名な話ですよね?
国内での感染症は今のところ無いようですが、他の感染症にかかる可能性は充分に考えられるため、やはり注意したほうが良いでしょう。

また特別な感染症ではなくとも、一度に数十箇所も大量に刺されると、免疫反応で発熱することもあります。
さらには蚊刺過敏症(蚊アレルギー)の存在も最近になって明らかになっており、少数ではありますが死亡例もあるそうです。

カって???
多分国内の誰もが一度は刺され、あの独特のかゆみに苦しんだことがあるでしょう。
また、夜中に耳元で聞こえる『ぷ????ぅん・・・』という、か細くいかにも神経を逆撫でするあの音のおかげで眠れぬ時間を過ごした人も少なくないのではないでしょうか?

一口に【蚊】と言っても日本国内には約100種の存在が確認されており、その個体数は天文学的な数に上ります。
一般的にはヒトスジシマカ、アカイエカなどが割と良く目撃される種類ですが、採集時にはこれら以外の蚊とも数多く遭遇します。

蚊の口は以下の様々な器官で構成されています。

・ナイフのような一対の大アゴ。
・ノコギリのような一対の小アゴ。
・血液を吸い上げる管の上唇。
・血の凝固を防ぐ液体を注入する下咽頭。
・針を支える鞘のような役割をする下唇。

このうち、私たちにとって一番ポピュラーな被害、かゆみを与えるのは『血の凝固を防ぐ液体』の存在です。
また、この口があることにより蚊は吸血するわけですが、血を吸うのはメスの、それも100種のうちの約30種ほどです。
オスの成虫は吸血どころか一切の食事をせず、その生涯を終えます。

カの危険
一番厄介なのは存在に気付きづらいという点です。
気付いたら刺されている・・・なんていうのは当たり前。
もし見つけても、叩き潰そうと目で追っているうちに『フッ』と忍者のごとく、姿をどこかへくらましてしまいます。

そして刺されてしまうと・・・

普通は『かゆい!』、ただそれだけの被害となります。
この場合、かなりうっとうしいものの命に別状はなく、かゆみも数日のうちに消えていきます。

しかし、これも度を越すと免疫反応で発熱する場合があります。

また、蚊刺過敏症(蚊アレルギー)という症状もあります。
その症例は日本で多く報告されている疾患で、蚊やブヨに刺された局所が腫脹、硬結、潰瘍などの皮膚病変を起こし、高熱や肝障害やリンパ節腫大などの全身症状を伴います。
唇や口腔内に粘膜疹、発熱、肝脾腫、肝障害、表在リンパ節腫大を生じることがあります。
蚊刺部にはEBウイルス陽性のNK細胞が認められ、末梢血のEBウイルス感染NK細胞も増加しています。
末梢血中には蚊唾液腺抽出物に対して反応するCD4陽性T細胞が存在し、NK細胞中のEBウイルスの再活性化を促します。
その結果、血球貪食症候群を伴う悪性組織球症様リンパ腫、NK細胞増多症、慢性活動性EBウイルス感染症を合併して死に至ることも多いのです。

さらにウイルスの媒体となることがあります。
有名なものでは西ナイル熱、日本脳炎、黄熱、テング熱などで、それらほとんどが『イエカ種』を介して感染します。
これらの感染症の中には命に危険をもたらすものも数多く存在します。
感染が気になる人は、病院で検査をしてもらうのが一番でしょう。

たかが蚊一匹・・・と、これからもバカに出来ますか?

そんなカから身を守るには・・・
まずは衣服できちんと皮膚を覆い、肌の露出をなるべく避けること。
とはいっても手首や首、顔などは覆いきれるものではありません。

そこで出番は市販の虫除け。
スプレータイプ、塗布タイプ、ウェットティッシュタイプなど用途にあわせて選べるので、使いやすいものを使用すれば良いでしょう。

これだけでほとんどの蚊を寄せ付けないはずです。

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4 クマ

Danger Level
(危険度)
 ★★★★★

* 写真はヒグマ
  (北海道・○○町)
上写真提供:
    ヒグマ情報センターさま
日本に生息する最強・最大の哺乳類がヒグマ。
同じくツキノワグマは大きさこそヒグマに負けるものの、やはり本土内では大いなる脅威となります。

ただ、昆虫や爬虫類などと違い頭が良く、聴覚・嗅覚も人間よりはるかにいいので、普通であれば彼らのほうが人間に気付き接触を避けようとします。
とはいっても彼らの力だけに頼るのでは万全とはいえません。
例えば嗅覚だって、こちらが風下にいたら流石のクマもわからないし、頭が良い分間違った知識による対応をこちらがすると、興味を持ってしまってかえって危ない目に遭う可能性があります。

クマって???
日本には2種類の熊が生息しており、ヒグマは北海道にだけ生息し、ツキノワグマは日本全土の山林に生息するとされています。

ヒグマは大きいもので体長220cm、体重400kg以上。
比較的冷涼な気候を好み、色は黒、または赤褐色、部分的に灰色や黄土色が混じります。
四肢が太く筋肉質で、昼夜を問わず行動出来、木登りも得意で、その巨体に似合わず器用に登っていきます。

対してツキノワグマは体長150cm、体重250kg程度。
大きさや重さではヒグマにかなわないものの、やはり木登りが得意で目線より上にいることが多々あるため、こちらがクマの存在に気付けない場合があります。
体色は黒で、胸の部分に三日月型の白紋があります(稀に無い個体もいる)。
ヒグマより性格は穏やかですが、ひとたび襲い掛かられたら危険であることに変わりはありません。

クマの危険
クマの武器は鋭い爪と牙であり、熊が腕を振った一撃は地上1000mから10kgの物が地面に落ちたときと同じ衝撃力を持ちます。
さらに噛み付く力は、772kgとトラの2倍にも達するのです。
それに加えて熊は100mを7秒で走る脚力まで持っています。
また、キャンプなどで食べ残した食材を地面に埋めたくらいでは察知出来るくらいに嗅覚が発達しているので、自分たちの食べ残しを身の回りに残しておく行為は、クマに『襲ってくれ』と言っているのと同義だと思って間違いありません。
そんなクマから身を守るには・・・
当然のことながら、まずは出会わないようにするのが先決。
そのためにはクマが餌場としているエリアに極力近付かないようにすること。

ほとんどのクマは人間を避けようとし、もし人間が近くにいることがわかればクマのほうから逃げていきます。
つまり物音や声によって人間がいることを知らせてあげれば、自然と接触の機会も減ることにつながるのです。
音は自然界にない異質な音が有効とされており、ラジオのボリュームを大きめにして携帯したり、鈴をつけて歩くなどが効果的。
ただし気を付けなければいけないのは沢沿いなどで、川の流れる水音などでこちらの音をかき消されてしまった場合です。
こういった場所ではより大きな音を立てるように注意したほうがいいでしょう。

また、クマは嗅覚にも優れています。
人間の臭いを察知すれば、やはり逃げてくれることが多いのですが、ただしこれも人間が風上にいれば・・・の話です。
こちらが風下にいる場合にはクマも気付かず、出会い頭に襲われることがあるので気を付けて下さい。

運悪くお互いが存在に気付かずバッタリ出くわしてしまった場合や、小熊を連れている親熊と至近距離で出会ってしまった場合は本当に危険です。
クマが『逃げ切れない』と判断した場合には、自分、もしくは自分の子供を守るために襲ってくることが多いからです。

こういった場合に多いのがパニックを起こし、悲鳴や大声をあげてしまうことだが、これは絶対にしてはいけない行為です。
クマが余計に興奮し、襲い掛かってくる確立がUPしてしまいます。

もし距離が離れていて、クマがこちらに気付いていないのであればゆっくりと気付かれないようにその場を後にするのが得策。
慌てて逃げ出そうとするのは一番やってはいけない行為です。
そもそも動物には、走るものを衝動的に追いかけるという本能的な習性があります。
もちろん先に述べた通り、大声を出したり、物を投げつけたりして相手を興奮させてしまうのも厳禁です。
パニックにならず落ち着いて、慎重に行動しましょう。

クマが近付いてくる場合や、後ろ足で立ち上がって周囲を見回している時というのは、クマがこちらに気付いていない場合が多く、特に立ち上がってキョロキョロしているときというのは、何かがいるのはわかっているものの、それが何者かわかっていないときに見られる行動です。
こういったときに充分距離が離れているのであれば、立ち止まって大きく手を振り、穏やかに声をかけてこちらの存在に気付かせましょう。
ちゃんと気付いてくれれば、クマのほうからその場を去ってくれるはずです。

だが、もし出会ってしまったのが20?50mの至近距離だった場合、こちらもビックリするが同様にクマもビックリしています。
距離も中途半端なので、クマ自身逃げるか攻撃するか、悩んでしまうようです。
このとき、葛藤を続けるあまりカプカプとアゴを打ち鳴らしながら唸ったり、口から泡を吹いたりする様子が見られることもあります。
それだけならともかく、前足を地面に叩きつけて激しく打ち鳴らしていたかと思えば、その行動で興奮するのか突然怒り出すこともあるのです。

このようなときにも決して慌ててはいけません。
クマをさらに興奮させることがないように、両手を大きく頭上に上げてゆっくりと振り、穏やかな口調で語りかけながらゆっくりと後退しましょう。
もしクマとの間に立ち木などの障害を挟めるようなら、そのような場所へ静かに移動します。
クマ撃退用のスプレーを持っているのであれば、万一に備えていつでも噴射出来るよう用意するのも忘れずに。

たとえクマが突進してきても、大抵の場合は威嚇行動であることが多いので、決して大声をあげたり走って逃げ出したりしてはいけません。
威嚇突進が何度も続いても、上記のような対処を心掛けることが重要です。

ところが突進が止まらず、もし3?4mまで近付いてきた場合には一気にクマ撃退スプレーを噴射します。
目と鼻を狙い、全量余すところなく噴きかけましょう。

それでもダメだったり、撃退スプレーを持っていなかった場合には、防御姿勢を取って攻撃をやり過ごすしかありません。

リュックサックを背負っていれば背中のガードとなってくれるので、内臓を守るように蹲って地面に突っ伏すのが最善です。
かなり困難だとは思いますが、なるべくそのままじっとしていてクマが立ち去るのを待ちましょう。
自己防衛のための攻撃なら、短時間で終わります。

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参考文献

  • 野外毒本―被害実例から知る日本の危険生物
  • 野外における危険な生物 (フィールドガイドシリーズ)
  • プリンタ用画面
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