成虫が羽化したのに土の中から出てこない!
蛹から羽化したばかりの成虫のことを、特別に新成虫と言う呼び方をします。
さて、この新成虫。
自前で作成した蛹室で羽化した場合、国産カブトムシ・クワガタで最低一週間、外国産のカブトムシやクワガタなら長いものだと1年以上も、土の中に潜ったまま活動を開始しない期間があります。
そしてこの期間を休眠と呼びます。
この期間はとても重要で、新成虫の体の中で、以下のようなことが起こっています。
- 体内部の組織作り
羽化したばかりの成虫は、外骨格と呼ばれる外側の固い皮膚と、それぞれの節をつなぐ神経、それと必要最低限の筋肉しか出来ていません。
休眠期間中にそれ以外の体内組織(甲虫にとって血管にあたる直腸や、筋組織の肥大化など)を生成します。 - キチン質の硬化
外骨格として形成されたばかりのキチン質は、まだそれほど丈夫ではありません。
時間が経つにつれ硬化が進み、おおよそ一週間前後で完全に硬化します。
紙粘土のような性質だと思ってもらえば、理解しやすいでしょうか。 - 性成熟の促進
新成虫は体組織が完全に出来上がってから羽化していないため、生殖器官は羽化後体内にて組成されます。
生殖器が出来上がると、今度はその内部で急速に細胞分裂が行われ、結果生殖能力を得ることになります。
人工蛹室で羽化した新成虫が、羽化後もジッとして動かないのはこのためです。
この時期は蛹時同様出来るだけ動かさず、カブトムシやクワガタが自分で動き出すまでひたすら待つようにしましょう。
なお、休眠期間中はエサを食べなくても死ぬことはありません。
ただし休眠が終わるとお腹を空かせきった成虫は、まず何より先にエサを探してさまよいます。
この時にエサが無いと、すぐ餓死してしまうことがほとんどです。
羽化して一週間程度経過したら、例え食べなくてもエサとなるゼリーを切らさないよう、ケース内にセットしておいてあげましょう。
一定の湿度を保つことも忘れずに!
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